マスクを知る:必読④ 他の感染抑制法
感染予防・抑制対策には、マスクの着用以外にもいくつかの簡便な方法がある。
相手は、まるで忍者のように神出鬼没な、得体の知れないウィルスです。
有効とされる手立てを複合的に使ってウィルスの攻撃からわが身を守りたいもの…
続き…です。
<他の対策>
Ⅰ.空気清浄機の活用
プラズマクラスタ機能を有する空気清浄機をお持ちなら、フル稼働させておこう。
空気清浄機は、花粉症対策で過去にも話題になったけれど、過湿機能は微細な埃やウィルスの飛散抑制が期待されるし、プラズマクラスター機能はウィルスの除去に有効だってコトなので…
我が家でも、数年間眠っていた空気清浄機(3台)を最近持ち出してきてフル稼働させている。
Ⅱ.手洗い励行
それと、帰宅後の手洗い励行…
手洗いも、”したつもり…”はダメで、しっかり洗うコトが求められます。
手指のアルコール消毒スプレーも、びしょびしょに濡らして自然乾燥…が合格手順でしょ?
エタノールに晒された細菌やウィルスは数10秒内という早業でほぼ即死…だそうです。
アルコールといってもいろんな種類のアルコール(メチル、エチル、プロピル、イソプロビル、ブチル…)があり、工業用アルコール類はダメ!ですから…
手術室に向かう医師たちの手洗いの方法…、完全除菌を意図しての手洗い方法は新型コロナウィルスの撲滅を目指す家庭でのお手本です。
正しい手洗い手順を示す啓発図
Ⅲ.熱湯消毒
熱湯消毒…は、熱湯に浸すコトが鉄則です。
80℃以上で殺菌するには少なくとも5分以上、できれば10分は熱湯に”浸す”といわれていますよね。菌が付着した物体が煮沸殺菌温度に達するまでの”待ち時間”といったところでしょうか。
だから、熱湯消毒だといってまな板や包丁に熱湯をザブッとぶっ掛けてOK…は自己満足だけで不合格… 凸凹した傷や隅っこに潜む菌類は生き延びているコトでしょう…
Ⅳ.消毒拭き掃除
① 日常から、テーブルを拭く際に、テーブルを磨くように布巾を前後左右にゴシゴシと動かしていませんか。
除菌目的なら、そのやり方は不合格です。汚れ除去にもなりません。汚れをただ拡散させ薄めているだけ…
きれいに拭い去りたいなら、布巾の進行方向を一定に保って持ち替えず、同じ方向に動かします。
まぁるく拭きたいなら、(反)時計回りにクルクルと…
一定方向なら、右から左(左から右)へ数回… 往復運動はアウト…!です。
一定方向に拭いた時、布巾の最前部が最も汚れ、最後尾はほとんど汚れません。
汚染源の拡散防止の基本中の基本技です。
もうちょっと拭いておきたい…と思うなら、布巾の最前部を少し浮かせながら(又は、最前部を上にめくり上げて)、再度同一方向に拭きます。
布巾の反対側面はまた別の場所で使います。
この方法、生化学実験の現場では、汚染源の拡散防止・除去の基本技です。
商店街でも病院でも、清掃・除菌作業は、科学者ではないごく普通の従業員…
前後左右にゴシゴシ…していますね。
試しに、着色液を零したエリアを拭きとってみれば、不合格だってコトに気付くでしょう…
一定方向に搔き集める庭ほうきでの庭掃除の場合と理屈は同じです。
細菌やウィウスは増殖能力があり、拭き取り残しは厄介な存在です。
② 重たそうなタンクを背負っての散布消毒作業マン…
見慣れた消毒作業の光景は、打ち水するかのように、地面に向かってシューーーー!!
だけど、病原菌やウィルスって大半が地面に落下するンでしたっけ…?
付着・接触感染のリスクがあるならば、せめて人の手が届く高さまでは消毒すべきでは?って思ってしまいます。
埃等に付着して高く舞い上がるかも…なら、散布はもっと高くまで…、ですよね?
頬を触れ合わせながらのハグが日常的な生活習慣のイタリアでもないライブハウス(大阪)でも集団感染が発生しましたね。
接触感染ばかりが強調されているようだけど、握手やハグ文化もない日本なので、可能性が最も考えられるのは、やっぱり狭い空間での空気感染…でしょうか。
飛沫感染なら5μm、ウィルス単独なら1μm未満…の微細粒子が、舞い上がった埃に乗って拡散していたか…
閉じ込められたクルーズ船内での感染拡大も似たような状況だったのかも…
だとすれば消毒は天井部まで実施すべきで、室内全体の空間を消毒済み…なら安心なのですが…
過去のウィルスの事例では、物体に付着したウィルスの生存期間は約10日間だったかと… 今回も似たような性質なら、半月も過ぎれば安心感もグンと増してきますね。
ヒトって、根拠の薄い思い込みや個人的な理解で判断し、我流基準で独自行動しがち…
のど元過ぎれば…の忘れ上手タイプが多くて、日頃からの身近な危機管理意識が薄いコトが今回も立証されかけているのが現状のようですね。
くわばら… くわばら…
― 完 ―
※マスクをテーマに、知っているコト、調べたコト、その他諸々を整理してみました。
※詳細や直近情報は、ご自身で調査・確認願います。