和らぎ処

人知が及ばぬ大自然、旅で知る見聞、多様な趣味や興味への関心を強く覚える。

小さな湿原で日本最小トンボ

湿原内の木道をゆっくり歩いても30分足らず…の小さな湿原で、体長が1円玉級の日本で最小サイズのトンボを見つけるために7月の暑いある日に出かけてみた。

 

場所は、滋賀県米原市山室。

位置的には、関ヶ原の西方約15km、彦根城趾の北東10数km、長浜城趾の東方約7~8km、琵琶湖畔から約5km…

湿原は、山室湿原

規模的には、東西約90m、南北約170m、周囲約500m、広さ約1.5㏊の小規模な中間湿原。

湿原形成時期は、氷河期末期頃(約2.5~3万年前)と考えられている。

アクセスは、小型車に限られるかも…

・付近には駐車場がなく、新幹線ガード手前で数台駐車可能な路肩の狭いスペースだけ… 道中の目印はほとんどなし。徒歩なら、最寄り駅のJR近江長岡駅から徒歩約1時間。

・付近のルートは、滋賀県内有数の観光施設として好評の体験型観光庭園「ローザンベリー多和田」前を走る246号線(大鹿寺倉線)沿いに北へ約2~3km走ると左手の狭い農道との三叉路に唯一の看板が設置されている。見落とさないように…

 

現地の地理的関係の理解を深めるためにGoogle Earthの上空写真に説明を付記してみた。以降に示した各地点の写真とともに位置関係を見比べて下さい。

山室湿原付近

横のライン2本はR246号線(下)と東海道新幹線(上)

★:進入路目印看板と湿原出入口

P:駐車スペース

 

この看板から湿原入口までの道を写真で…

この湿原案内板を見落とさないように…

この看板の三叉路から田んぼの中の農道へ進入。

駐車場所

狭い農道から新幹線ガードまで一直線…

湿原へはこの細い農道を進んでくる。

左:こんもりした森は「しょうげ塚古墳」。

右:唯一の駐車スペース。お願い看板が設置されている。

進行方向から見た唯一の最寄駐車スペース(新幹線のすぐ手前)

突き当たりが目的地…

ガードを抜けるとこのような風景

湿原はほぼ正面の山裾…

湿原が近づいてきた…

この三叉路にまで歩を進めた頃に、後方からゴーッと音が聞こえてきた。

振り返ってみると…  新幹線

正面に「湿原はこちら」への白い看板が…

右端が湿原へのゲート

湿原エリアへのゲート。所要時間:徒歩約10分足らず。

湿原の周囲は害獣除けフェンスで囲まれている。

施錠されていないのでその都度ロックを外すだけ…

薄暗い森を少しだけ歩きます。

短い森を抜けると湿原が見えてきた…

山室湿原の出入口:マナー厳守で歩きます。

ここも施錠ナシなので、その都度手動で開閉する。

説明板:湿原図面と、湿原内で見られる主な動植物の種類と時期

湿原内は、狭いながらも数ゾーンに識別されている。

 

 

水深何cm…?

 

 

 

トンボを見かけた。 尻尾が太くて短いような…?

シオカラトンボ…?
オオシオカラトンボ…?

これを機に、念のために、一度は通り過ぎた湿地を再度探していると…

 

居たぁ――――❗❗

 

見つけたぁ――――――❗❗

 

お目当ての ハッチョウトンボ だぁ――❗

 

イメージしていたよりも小さくて、周囲の赤さび色の水や枯れ草色にすっかり溶け込んでいて見つけにくい…

でも、その姿を知ってから改めて辺りを見回してみると…

次々と見つかった…

こんな感じ…

体長約2cmってこんなに小さかったっけ…?

被写体が小過ぎたのでクローズアップしてパシャッと…

赤い姿なのですべてオス
メスは黄色っぽい体色とか… 探したけれど見つけられなかった。

お目当ての最小トンボをようやく見つけられた湿原がここ…

木道の上方ゾーンで発見です。

< 植物 >

山室湿原では、春にはトキソウ、夏にはサギソウ、秋にはサワギキョウ…等が咲くようです。

訪れた頃にはサギソウの開花期になっていたけれど、見かけられませんでした。

この日は、このような花々が咲いていました。

  カキラン…? 自信は無いけれど…

    

これは…ノギラン? 定かではないけれど…