和らぎ処

人知が及ばぬ大自然、旅で知る見聞、多様な趣味や興味への関心を強く覚える。

京都:晩秋の詩仙堂

余りの好天に促され、京の都の晩秋の風情を楽しむべく、遅れ気味のガーデニング作業を脇に置き、ふらりと出かけてみた。

ドライブ中でも黄葉した山肌の景色を車窓越しに楽しむべく、琵琶湖大橋を西進し、琵琶湖西岸の比良山系を横切り、府県境の途中峠から若桜街道を南下して、訪れたのは大原~一乗寺一帯。日暮れ時までモミジの名所をのんびりと訪ね回った。

昨年も訪れた「三千院」は今年はスルー…し、まず最初に立ち寄った場所は大原エリアで、天台宗の尼寺で知られる「寂光院」(こちら)。

その後、一乗寺エリアに南下して、日没までの間、数ヵ所の寺社や名勝を巡った。

先ずは、「詩仙堂」から…

 

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                詩仙堂 入口 「小有洞」

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参道

詩仙堂

現地で受け取ったパンフレットによれば、「詩仙堂」は石川丈山(1583~1672)によって1641年に造営された。

父祖代々徳川家譜代の家臣だった石川家に三河国で生まれた丈山も16歳で家康公に近侍として仕えた。

54歳で京に居を移し、59歳のときに「詩仙堂」を造営し、90歳で没するまで居住した。

丈山は、漢詩の大家であり、煎茶(文人茶)の開祖である。

詩仙堂」の名は、鹿野探幽に描かせた中国の漢・普・唐・宋の詩家36人の肖像に、丈山自ら各詩人の詩を書き、それらを四方の壁に掲げた「詩仙の間」が建物の中心となっていることに由来する、という。

現在は、曹洞宗大本山永平寺の末寺。

四季折々の趣が深い庭園だが、特に5月のサツキ、11月の紅葉が素晴らしい。

 

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